コンクリのフリル

手collage・blog

自分が知らないだけで、それは未来

ジムで走れたら青、プールで泳げたら黄色、たくさん歩けたら緑、お酒を飲んだら赤。今年からこのルールで毎日シール、そして短い日記をつけるようにしている。真っ赤な1月を反省して、青や緑が少しだけ増えた2月。

3月・梅を見に湯河原、初めての手湯・初めて食べる深海魚。黒ムートンをやめて白スニーカー、ニット帽が野暮ったく袖の長さも変えたい気候、春うらら。ご自由にスタイルの茣蓙・敷かれたウッドチップ、山菜蕎麦+味噌田楽+熱燗。サーファーがまだ数人しかいない海に、ゆっくり参戦するグレープフルーツ。

12月に終わり絶った人から、元気ですかの連絡。前より元気ですと返信、既読、元気なら何よりです、と。嗚呼これは髪を切って、何か新しい音楽を聴くフェーズなんだろうな。

穏やかさに特に集中したい季節が到来している。世界が隆起しだすので、毎度その切なさに爆発しかける。感極まるどころの騒ぎではない。小沢健二がシャボン玉を散りばめた自身のアートワークを「破壊的なデザイン」と語る記事を読んだときも、似た発作が起きた。春発作とでもするか。彼が絶望を天国的な方向に転換し、感情の起伏を遠い山々のように眺められているとしたら、それは本当に魔法だなと思う。

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可能な範囲で、自分を肯定的に保つために努力をし始めた2018年である。

その1:旬と出会うよう意識をすること。

スーパーの青果コーナーをじっくり見て、水水しいそれに触り重さを感じ、どれかを選び、食べること。回転寿司屋で回る手書きメニューを目で追うこと、今!という色をしてギン光る魚たちを見て、食べること。花屋でlook meモードの子を連れて帰り、一番綺麗なときを見届けること。季節に接近し、共に暮らすこと。

その2:明日に期待をして眠ること。

「一晩水に漬ける」のきらめき!椎茸や煮干しや昆布のこと。その様子を見るために、朝起きることができる。また明日カーテンを開けたいなと思いながら、カーテンを閉めて眠ること。

その3:トライアルヤクザ。

自分はそもそも他者と道がズレているヤクザなのである!と思えば、共感覚の出会えなさに悲しんだり思い悩むことが減るのでは・もう少し楽になるのでは、という仮説。

その4:好きという感情を素直に口に出すこと。

出来たらいいな・行けたらいいな・会えたらいいな・買えたらいいな等々、こうなったらいいなシリーズは、口に出すようにする。誰かが死んだりしない限り、何かを愛でることは絶対に自由で良いはずと思うことにする。そうとする、ということから肯定は生まれると思いたい。

今はやりたいことは、セルフ鼓舞と友だちへの励ましだけな気がする。総じて応援ってことになるかも。そして最近は信頼している人に勧められたことは、いずれやることになるのでは?という気がしている。自分では見えない部分を見ることができ、それを愛してくれている人たち。指摘を受けた時は「まっさかあ?」と思うことも、自分が知らないだけで、それは未来なんじゃないかと思ったりする。思う、としてみる。

 

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このテキストは、She is のコラム公募(テーマは「変身のとき」)に応募したものです。途中のコラージュ画像は、文章を書いたあとに合わせて作りました。